星のマークの由来
サッポロといえば星
これがサッポログループのコーポレートマークです。実は、この星には「サッポロシャイニングスター」という名前もあるんですよ。
会社のマークだけでなく、サッポロ生ビール黒ラベルをはじめ、多くの商品にも星のマークが描かれているので、サッポロ=星のマークとイメージされる方も多いのでは?と思います。
星はいつから使っている?
では、星をいつから使っているのかと言いますと、1877(明治10)年から。この年に発売になった「札幌ビール」のラベルが、サッポログループが星のマークを使った最初です。
これ以来、約150年にもわたり星のマークを使い続けている!ということになります。
なぜ星を使っている?
なぜ、星のマークを使い続けているのでしょうか?
それはサッポログループのルーツにあります。
明治新政府は1869(明治2)年7月、北海道開拓のため「開拓使」を設置。同じ年、蝦夷地と呼ばれた北の大地を「北海道」と改称しました。北海道の気候、地勢、鉱山資源などの調査から始まり、開拓使が廃止される1882(明治15)年まで、30工場以上にもおよぶ事業が実を結びます。数多くの事業の中にはビール醸造を担う「開拓使麦酒醸造所」も含まれていました。それがサッポログループの始まりです。
その開拓使のシンボルが、五稜星と呼ばれる星だったんです。
これは北極星をモチーフとしたもので、『サッポロビール120年史』(1996年発刊)には次のように書かれています。
五稜星は、もともと、開拓使の船が北海道を目指す際に船のマストに掲げていた旗に描かれていたものです。船から旗を見たときに、そこに描かれた五稜星と、夜空に輝く北極星が重なる方角へ進めば、迷うことなく航海ができたとのこと。まさに道しるべだったんですね。
現在も受け継がれる「開拓者精神」
現在においても、五稜星が、北海道札幌市内の歴史的建造物(下の写真の札幌市時計台や、北海道道庁旧本庁庁舎など)に掲げれられているのを、確認することができます。これらの五稜星には、開拓使時代の「開拓者精神」が込められています。
サッポログループにも「開拓者精神」が現在に受け継がれています。なかでも、サッポロビールの「経営理念・ビジョン体系」の中の「行動規範」の箇所には、次のような文章が記されています。
星は私たちにとって、単なるデザインではありません。そこに込められた「開拓者精神」もしっかり受け継いでおり、それは、経営理念にも明記されている!ということですね。(「カイタク」とカタカナになっていますが)
創業以来続くサッポログループの「開拓者精神」は、これからも、星とともに受け継がれていきます☆彡
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