マガジンのカバー画像

☆SAPPORO STORY

7
サッポログループのさまざまな社会課題への取り組みと、それを支える社員の想いや苦労を熱く、詳しくお届けします!
運営しているクリエイター

#SDGsへの向き合い方

レモン農家の先輩たちに助けられ、いざ、初植えから初収穫へ【自社レモン農園ができるまで/後編】

※本記事は2022年4月に「ポッカサッポロ公式note」で公開した記事の転載となります 国産レモンの需要が高まるにつれ見えてきたのは、第一次産業が抱える生産者の高齢化や担い手不足という課題の数々でした。この課題を理解し、地域活性化や国産レモンの継続的な発展を目指すため、ポッカサッポロの「自社農園」という新たな挑戦が始まりました。  しかし、農業経験のない社員が一から農園をつくることは、想像以上に大変なことの連続でした。何もかもが初めてで、予測できないことばかりの日々。果た

ビールのおいしさを守る特別な大麦を開発した研究者の挑戦

ドイツの古いことわざに「ビールは醸造所の煙突が見えるところで飲め」というものがあります。 これは「ビールは新鮮なほどおいしく、時間が経つと本来の味が損なわれていく」という意味です。昔からビールは温度変化や時間の経過によって、おいしさに影響が出る非常に繊細な飲み物なのです。   現在、「サッポロ生ビール黒ラベル」には「旨さ長持ち麦芽」という特別な原料が一部使用されています。サッポロビールは2001年に岡山大学との共同研究で「ビールを劣化させる原因となる酵素であるLOX-1を持た

レモンという素材と真摯に向き合いたい【自社レモン農園ができるまで/前編】

※本記事は2022年4月に「ポッカサッポロ公式note」で公開した記事の転載となります 私たちポッカサッポロは、「レモンの価値を通して、みなさまのお役に立ちたい」「国内にレモンをしっかりと根付かせたい」そんな思いのもと、長年にわたりレモンの素材研究やレモン商品の製造・販売に携わってきました。  昨今では、レモンを使っていただく機会やシーンが広がってきたことで国産レモンの市場が伸長していますが、その一方で、国産レモンの生産が追いつかないという厳しい現実も……。 そこで、私た

未来のビールを守れ!気候変動リスクに挑む大麦研究者の想い

昨今、集中豪雨や線状降水帯、干ばつなど、気候変動が農作物を襲っており、その被害が世界で広がっています。世界的な科学誌では、気候変動による原料の収量減によりビールの値段が価格するリスクも書かれています。 サッポロビールは1876年の創業期より原料にこだわって、ビール造りを続けてきました。未来のビールを守るため、原料研究の成果の一つとして、2022年春には気候変動に対応できる大麦の発見を正式に発表しました。 今回は入社以来30年以上、一貫して大麦研究を行ってきたサッポロビール原